Linux Mint の更新

Linux Mint でのパッケージ更新や Linux Mint 自体の更新は、他とは違うところがあります。

 

Linux Mint 17 からは Ubuntu LTE 版ベースとなったため、

アップグレードは必須ではなくなりました。そのまま期限まで使用しても構いません。

アップグレードを行い、新機能を使用する事もできるようになっています。

公式アナウンスでは「問題がなければ、アップグレードしないで下さい」とあります。

実際アップグレードを行うメリットは多くの人には生じません。

 

Ubuntu のベースが異なる更新は、パッケージの変化が大きく、再インストールが推奨されます。

Linux Mint 17.3→18 は Ubuntu 14.04 LTS→16.04 LTS ベースとなり更新が大きくなります。

特に Windows XP 環境では問題が発生する可能性がありますので、

アップグレードする前にライブ起動で動作確認を行ってみて下さい。

大事なデータがある場合はバックアップを取ってから行う事をおすすめします。

MATE は 18.1 で GTK+3 への変更を予定しているので、合わせて注意を要します。


アップデートマネージャー

Linux Mint でパッケージを更新する時は

「アップデートマネージャ」を

使用するのが基本です。

 

Linux Mint ではパッケージの更新に

更新に伴う危険度に応じて
レベル 1〜5 を付けていて、

利用者は更新すべきパッケージを

選択する事ができます。

デフォルトではレベル 1〜3 の

安全なパッケージだけを

更新対象とするようにしてあります。

編集 - 設定 で変更する事が可能です。

 

レベル 説明
1

公認更新。Romeo によるテスト済 または Linux Mint 直接メンテナンス

例: mintUpdate、mintLocale Linux Mint 独自のパッケージが多い

2

推奨更新。Linux Mint がテスト済みでおすすめできる

例: firefox、libreoffice 標準で備わっているアプリケーションが多い

3

安全更新。Linux Mint でテストは行っていないが安全

例: apt、compiz、curl またに利用される事があるパッケージが多い

4

非安全更新。システムの安定性に悪影響を及ぼす場合あり

例: dbus、systemd システムに関係するパッケージが多い

5

危険更新。特定のスペック・ハードウェアでシステムの安定性に悪影響あり

例: linux、linux-firmware Linux カーネル・ファームウェアが多い

 

Synaptic で通常存在する「すべて更新」ボタンは、Linux Mint では削除されています。

端末から apt は使用可能で、レベル 1〜5 すべてのパッケージを対象とします。

 

Linux Mint 18 からレベルの高いパッケージは apt で更新できなくなっています。

アップデートマネージャから更新して下さい。

 

17 まではアップグレードマネージャーの項目はパッケージ毎になっていましたが、

17.1 リリース後からは複数のパッケージをまとめて1項目にしている場合があります。

そのため、従来より項目数を減らしているため、1画面に表示する項目数が少なくなっています。


Linux Mint のアップグレード

Linux Mint では 17.1 よりアップグレードを提供しています。

17〜17.2 から 17.3、17.3 から 18 へと更新を行う事が可能です。

それまではアップグレードを行うために、再インストールする必要がありました。

 

17〜17.2 から 17.3 への更新

方法は簡単です。

更新されたアップデートマネージャーより

編集 - Upgrade to (新バージョン)

を選択します。

ウインドウが表示され、

新機能の紹介を見た後、更新が可能です。

パッケージを更新します。

 

この作業を行った後は、すぐに再起動するのがおすすめです。

 

なお、アップグレードは必須ではありません。
Linux Mint 17〜17.3 のままで使用続けても構わない事になっています。

実際アップグレードは多くの利用者には効果・メリットがありません。

公式アナウンスては「問題なければ、更新しないで下さい」とあります。

そのためにアップグレードの項目は目立たない場所にあります。

 

17.3 から 18 への更新

KDE では 17.3 から 18 への更新は行えません。新規インストールしなおして下さい。
KDE4 から KDE Plasma 5 へデスクトップ環境そのものの変更が発生しているためです。

 

MATE は 18.1 以降で GTK+2 から GTK+3 への更新を予定しています。

これにより環境によって動作に問題が発生する場合があります。(特に旧 Windows XP 環境)

 

apt での作業を行えるユーザーが対象です。初心者にはこの更新手順を推奨しません。

 

大きくパッケージが変化します。(Ubuntu で 14.04 LTS→16.04 LTS の更新になります)

スペックにもよりますが数時間単位の長い作業時間を要します。
パソコンの前で対処できる時間に行って下さい。

 

運営者の経験上、新規インストールしてパッケージをインストールし、設定しなおすのが
トラブルが少なく、はやく作業を行えると思います。
 

予め次の作業を行う事をおすすめします。

  • ISO からライブ起動し、正常に動作するかを確認する
    ここで何だかの問題を確認した場合は更新せず 17.3 を維持して下さい。
  • 環境のバックアップ (下項目を参照)
    18 へ更新して問題が発生した場合でも戻せるようにしておいて下さい。
  • 設定 - 電源管理 および 設定 - スクリーンセーバー で
    ロック状態などにならないよう設定する
  • ノートパソコンなどの場合、電源アダプタを接続しておく

アップグレード特有の問題が発生するかもしれません。

新規インストールしなおして環境を整えなおすのが無難な場合もあります。

 

1. アップデートマネージャでレベル 1〜3 の

パッケージを全て更新しておきます。

 

2. 端末を起動し、編集-プロファイルの設定、

スクロール タブ、「無制限にする」を有効。

 


3. apt install mintupgrade と入力して

mintupdate をインストールします。

 

4. mintupgrade check と入力して

更新に伴う影響を確認して下さい。

 


4. 以降記載している mintupgrade では sudo を付けていませんが、これで正常です。

mintupgrade は必要に応じて管理者権限で操作しようになろうとします。
その際パスワードを尋ねられる場合があります。

 

4. の mintupgrade check では削除パッケージやサードパーティのパッケージなど
削除されるパッケージが表示されます。表示メッセージに注視して下さい。

ただし依存関係は問題ない場合があります。(17.3 のパッケージと比較しているため)

ここで必要な場合はパッケージの削除などを行って再度実行します。

完全に更新するのが問題ない事を確認した後、5. の作業を続けます。

 

5. mintupgrade download と入力して

ダウンロードします。時間を要します。

 

6. mintupgrade upgrade とします。

パッケージがインストールされます。

 


5. の mintupgrade download は参照リボジトリを変更します。
ここで戻したい場合は mintupgrade restore-sources で元のリポジトリに戻せます。

 

6. の段階で管理者権限実行となるため、パスワードを要求します。
実行した後は前のバージョンに戻す事はできません。

まず 5. でダウンロードしてあったパッケージの更新が行われ、

その後新たに必要となるパッケージのインストールと、
余分にインストールされたパッケージの削除が行われます。 

作業が終わったらすぐに再起動して下さい。 sudo reboot でも良いです。

 

依存関係によってパッケージの更新が失敗し、処理が中断した場合は、

対象のパッケージを sudo apt install (パッケージ名) として更新対象にして、

sudo apt-get -f install で強制インストールします。

または一度 sudo apt remove (パッケージ名)* で関連ファイルごと削除してしまい、

sudo apt install (パッケージ名) とする方法もあります。
解決できたら mintupgrade upgrade で作業を再開して下さい。

 

パッケージを中途半端に適用されている状態で Linux Mint を再起動しないで下さい。
起動不可能になったり、起動できても動作に問題が生じる恐れが高いです。

 

確実に更新して良い環境で行う場合、素早い更新は端末より次の手順です。

 

$ sudo apt update

$ sudo apt dist-upgrade

$ sudo apt install mintupgrade

$ mintupgrade upgrade
(中断時は apt 等で対処した後再度実行)

$ sudo reboot

 

英語による公式手順ではより細かい内容が記載されています。

 

How to upgrade to Linux Mint 18 | Linux Mint Community - 公式手順(英語)
※ 記事を公開している clem さんは Linux Mint のプロジェクトリーダーです。


アップグレードするためのインストール

Linux Mint では Ubuntu バージョンで
十の位・一の位が変化するアップグレードは

対応されておらず、
クリーンインストールが推奨されています。

それではアプリやデータは?

 

その際使用するのが バックアップツール です。

アップグレードする前に
バックアップでアプリ・データを保存し、
初期化して新しい Linux Mint をインストールし、
問題なく動作する事をテスト確認してから
バックアップしていたアプリ・データを復元するようにします。

 

アップグレード後に起動しなくなったり、動作に問題が発生する事があります。

アップグレード作業時は一度 Live DVD 等で正常に起動し、
使用できる事を確認してから作業を行うのが良いでしょう。