Linux Mint の種類

Linux Mint を使おうとして困るのが豊富にある種類でしょう。
まずはどの種類の Linux Mint を使用するかを決めましょう。

 

Linux Mint は通常 Ubuntu をベースにしたバージョンがメインです。
Debian をベースにしたバージョン「Debian Edition」も存在します。
Linux Mint 18 など、特に明記しなければ Ubuntu ベースのバージョンとお考え下さい。


動作環境

公式に公開されている動作環境は下記の通りです。() は推奨環境です。

日本語の場合はもう少し条件が厳しくなります。

 

項目 18 Cinamon/MATE 18 KDE 18 Xfce LMDE 2
CPU PAE 対応 32・64bit x86 プロセッサ 32・64bit x86
メモリ 512MB (1GB) 2GB 512MB (1GB) 512MB (1GB)
ディスク空容量 9GB (20GB) 10GB (20GB) 9GB (20GB) 9GB (20GB)
グラフィック 1024x768
ドライブ DVD ドライブ または USB ポート

 

実用的になってくるスペックは下記になるでしょう。
Ubuntu に近いですが、Ubuntu より必要な空容量が多くなります。

  • CPU - 32 ビット または 64 ビット x86 プロセッサ (14 以降は PAE 対応)
  • メモリ - Cinnamon・MATE・Xfce 1GB 以上 (18 以降は 2GB 推奨) / KDE 2GB 以上
  • ディスク空容量 - 20GB 以上
  • グラフィック - 1024×768 以上 / Cinnamon・KDE 3D アクセラレータ対応
    (18.1 以降 MATE も 3D 対応推奨になる可能性あり)
  • ドライブ - DVD ドライブ または USB ポート

PAE 対応は Linux Mint 14 以降となっています。

ただし起動オプションで forcepae を後ろへ追加すると起動する環境もあるようです。
または Debian Edition 2 で動作するかもしれません。
Linux Mint 13 は LTS 版なので、現在も使用できますが

期限が迫ってきているのでご注意下さい。(期限 2017年4月)

 

なお、Ubuntu は 16.10 より 64 ビットのみの提供となる予定です。

これに影響されて Linux Mint でも 32 ビット版の提供は 18 系までとなり、
19 から 64 ビットのみとなる可能性があります。

32 ビット環境では Debian Edition も後の候補として検討する必要があります。


Ubuntu と Debian

これまで Linux Mint では Ubuntu を派生ベースとし、こちらをメインとしていましたが、
後に Debian GNU/Linux をベースとした Debian Edition ができています。

Ubuntu ベース(18・17.3)

Linux Mint は元々 Ubuntu ベースです。
 

17 から LTS 版ベースになりました。
14〜16 および 12 以前は Ubuntu ベースで
パッケージが期限切れになっていますので

こちらは使用しないで下さい。

13 も LTS 版になりますが、

もうすぐ期限切れになります。

Debian Edition (LMDE2)

Debian ベースの Linux Mint もあります。

 

LMDE 2 は jessie ベースとなります。

LMDE 2 になってからは
Ubuntu ベースに近い

パッケージ更新にしてあるようです。

LMDE 1 は期限切れになっていますので

使用しないで下さい。


 

元々 Windows XP プレインストールだった環境に Linux Mint をインストールする場合は

旧バージョン 17.3 インストールの方がメモリ使用量が少なくなり快適かもしれません。


デスクトップ環境の種類

もう一つ考えないといけない事があります。デスクトップ環境です。

 

Linux Mint での主なデスクトップ環境は Cinnamon(シナモン) と MATE(マテ) です。

通常はこの2種類から選びます。

Cinnamon は Linux Mint 18 より 3D 効果があります。

MATE でも任意で効果を付ける事が可能です。

 

従来 17.3 までは「悩んだ時は MATE」と記載していましたが、

MATE は GTK2+ ベースから GTK3+ ベースへ変更されてきていて、
動作に適切な環境が変化します。(特に旧 Windows XP 環境など)

 

Cinnamon

GNOME3 ベースに作られた新環境。

3D アクセラレータ推奨です。

MATE

GNOME2 を引き継いた環境。
18.1 より GNOME 3 ベースへ変更します。


 

Ubuntu ベースでは KDE・Xfce 版もリリースされています。

KDE・Xfce 版は Cinnamon・MATE 版より 1 ヶ月位遅れてリリースされます。

(18 KDE は Plasma 5 対応のため、更に 1 ヶ月遅れています)

法的問題から日本のミラーサーバには 17.3 までの KDE・Xfce 版が含まれていませんが、

18 からは JAIST でもミラー対象に加えられています。

 

KDE

18 より KDE Plasma 5 になりました。

3D アクセラレータでの動作が推奨されます。

Xfce

多くで安定動作し、カスタマイズも多彩。

後に GTK+3 への移行が行われます。


 

Debian Edition には KDE・Xfce がありません。

過去非公式版として作成された経緯があり、それは現在 SolydXK となっています。
Linux Mint Debian Editon に近いところもありますが、独自仕様も発生しています。

 

SolydXKjp - 運営者による SolydXK 日本語解説サイト


OEM 版 (コンピューター企業向け版)

上記以外にコンピューター企業向けに提供されている OEM 版が存在します。

言い換えると販売用のパソコンに Linux Mint をプレインストールするためのバージョンです。

17.3 までが対象で、18 からは通常の ISO で OEM インストールが可能です。

 

ライブ起動はなく、インストーラが起動し、ユーザーは仮入力となります。

インストール後の起動からパッケージの更新・追加などを行い環境を整えた後

「エンドユーザーへの出荷準備」をクリックし、終了させた状態にします。

この状態でパソコンを利用者へ提供(販売などを)します。

利用者はパソコンを起動すると言語の選択、ユーザー情報などを行い、
Linux Mint を使用できる仕組みです。

 

OEM 版は 64 ビット版のみで、32 ビット版は存在しません。

デスクトップ環境は Cinnamon・MATE が用意されています。

 

日本語入力は ibus-anthy がインストールされます。

OEM ユーザーでパッケージの調整が可能です。

(パッケージの最新状態化、fcitx-mozc への切り替えもこれで可能)

更に 17.1 からは、マルチメディア関連のライブラリが除外されるようになりました。
起動直後の表示で任意にパッケージをインストールする事ができます。

そのため、日本の法的な問題も心配なく、

パソコンにインストールして販売・提供できるようになっています。